# 📱 Mini Workshop 2: ペットの情報を表示する Mobile アプリケーションの構築

プロジェクトのゴール ランダムにペットを表示するモバイルアプリを NativeScript-Vue で構築
このワークショップで学ぶこと NativeScript と Vue.js でのモバイルアプリの作り方、API コールとデータ表示の仕方
必要なツール モダンブラウザ(例:Chrome)

NativeScript Playground (opens new window)(バージョン管理のためアカウント作成を推奨します)

iOS または Android のスマートフォンと NativeScript Playground、Preview アプリのインストール

Playground 用に NativeScript Viewer と NativeScript Playground の二つのアプリがセットで必要です。

Android: NativeScript Playground (opens new window) / NativeScript Preview (opens new window).

iOS: NativeScript Playground (opens new window) / NativeScript Preview (opens new window)
かかる時間 20分
サンプルアプリを試したい場合 Playground App で開く (opens new window)

# インストラクション

# アプリケーション基盤の構築

NativeScript Playground (opens new window) を開いてみましょう。初めて開いたときは主な機能の箇所を示すマークがいくつか表示されます。

NS + Vue.js Playground 選択時のマーク

メインエディタと数件のファイルがあります。デフォルトの Playground アプリは Angular で作成されています。上部の 'New' をクリックして 'NS + Vue.js' テンプレートを選んでください。これで NativeScript-Vue アプリの基盤構築ができます!

QR Code ボタンをクリックすると QR コードが表示されます。スマートフォンに入っている Playground アプリでスキャンしてください。あなたの端末がコードの変更に応じて自動的に更新されるようになります。端末が更新され、ベースとなるアプリが表示されるはずです:

ベースのアプリ

# スタイルの追加

ではアプリのインターフェースにスタイルを施し、 UI を構築していきましょう。 ActionBar と Card、ボタンを使います。

/images フォルダを新規作成し、アプリの背景用の画像を追加します。上部のパネルの '+' ボタンをクリックして images という名称のフォルダを作ってください。下記の画像をローカルPCにダウンロードし、再度 '+' ボタンと 'upload resources' をクリックしてブラウズします。作成したフォルダに bg.jpg としてこのファイルを追加してください。ファイルの保存をお忘れなく!

背景画像

次に、ルートにある app.css ファイルを開きます。このようにファイルを上書きしてください:

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Page {
	background-image: url('~/images/bg.jpg');
}

.action-bar {
	background-color: #32292f;
	color: #f0f7f4;
	font-size: 20px;
}
.btn {
	background-color: #70abaf;
	color: white;
	padding: 10px;
	margin: 20px;
	font-size: 30px;
	border-radius: 5px;
}
.card {
	vertical-align: top;
	margin: 15;
	padding: 15;
	border-radius: 5;
	background-color: #99e1d9;
}

.placeholder {
	height: 100%;
}
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アプリが更新されると UI が変更されたことがわかりますが、少し不自然です。 UI を修正していきましょう。

# UI の修正

ActionBar を修正します。 app/components/HelloWorld.vue を開き、ActionBar 以外の <Page> タグの間の内容を全て削除してください。そして ActionBar にタイトルを追加します。例: <ActionBar title="So. Many. Dogs!" class="action-bar" />

次に、今ある ScrollView の代わりに StackLayout を追加します。ActionBar の下、 </Page> の閉じタグの上の場所に、このようにボタン付きのレイアウトを追加してください:

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    <StackLayout class="card">
        <Button class="btn" @tap="getADog">Find Me A Dog!</Button>
    </StackLayout>
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これで、いい感じの緑色のカードと濃い緑色のボタンが見えるはずです。

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NativeScript のレイアウトは Web で使う HTML とは異なります。ここで利用しているのは NativeScript XML マークアップで、ネイティブUIの GridLayouts や StackLayouts に変換されるものです。

# データの追加

ここからは UI にデータを投入していきます。外部と HTTP 通信をするために HTTP モジュールを活用する必要があります。 HelloWorld.vue の <script> タグの直下の行(export default の上)にこちらを追加してください:

const http = require("http");

そして data ブロックを編集します。犬の画像の初期値を設定しておきます。後ほどすぐに Dog CEO API のデータがここに投入される予定です。

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data() {
    return {
      dogImage: {}
    }
  },
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最後に、画像を投入するためのスペースを作成します。Button タグの下、最後の </StackLayout> 閉じタグの上にこれを追加してください:

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 <StackLayout class="placeholder">
      <Image :src="dogImage.message" />
 </StackLayout>
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💡

端末でアプリの自動更新が止まってしまったら、"Preview" ボタンを推して QR コードの再スキャンを試してみてください。Playground のコンソールにエラーが出ていないか確認してください。

# 通信する

最後にやることは、Dog CEO API を呼ぶメソッドを追加し、ボタンを押したらカードにデータが投入できるようにすることです。ランダムなデータを取得するよう API に問い合わせます。

methods セクションを data ブロックの最後のカンマの下に追加してください:

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methods: {
    getADog() {
      http.request({ url: "https://dog.ceo/api/breeds/image/random", method: "GET" }).then((response) => {
        this.dogImage = JSON.parse(response.content);
        console.log(this.dogImage.message);
      }, (e) => {
        alert("error")
      });
    }

  }
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ボタンを押して犬が表示されるか見てみてください。可愛いでしょ?もし何か不具合があったら、コンソールに犬の画像のURLのログが出ているか確認してみてください。

HelloWorld.vue の全体のコードはこのようになっているはずです:

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<template>
	<Page class="page">
		<ActionBar title="So. Many. Dogs!" class="action-bar" />
		<StackLayout class="card">
			<Button class="btn" @tap="getADog">Find Me A Dog!</Button>
			<StackLayout class="placeholder">
				<Image :src="dogImage.message" />
			</StackLayout>
		</StackLayout>
	</Page>
</template>

<script>

const http = require("http");

  export default {

  data() {
    return {
      dogImage: {}
    }
  },
  methods: {
    getADog() {
      http.request({ url: "https://dog.ceo/api/breeds/image/random", method: "GET" }).then((response) => {
        this.dogImage = JSON.parse(response.content)
        console.log(this.dogImage.message)
      }, (e) => {
        alert("error")
      });
    }
  }
}

</script>
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最終的なアプリはこんな感じです:

最終的なアプリ

NativeScript Playground で Vue.js の モバイルアプリを作るのはとても楽しいですね。これでやり方がわかったので、次は何を作りましょう?

🎊ベースプロジェクト修了です。おめでとうございます!🎊

# Supplement 1: アプリに猫を追加

かわいい猫の写真を犬の写真と一緒に読み込めるようにします。これには別のAPIリクエストが必要です。 cat APIは、 the CatAPI (opens new window)でリクエストできるキーが必要です。新しいAPIキーをメールで受け取ります。メールでキーを受け取ったらメモしてください。

# UIの修正

ActionBarを更新して、アプリ上に犬以外のものがあることを示します。

<ActionBar title="So. Many. Cute. Pets!" class="action-bar" />

app.css ファイルのプレースホルダーサイズを更新して、ページに複数のプレースホルダーが収まるようにします。

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    .placeholder {
        height: 30%;
    }
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# 猫を読み込み

次に、 getACat というメソッドを追加します。ベースプロジェクトで作成した getADog のようになります。ただし、Cat API には API キーが必要なため、URL とメソッドを渡したあと、limit 1 とキーを含むヘッダーを渡します。 リクエストを行った後、 getACat メソッドは呼び出された catImage という変数を更新し、リクエストによって返された catImage.url を記録します。

getADog メソッドの上にこのメソッドを追加し、Cat API用の独自のAPIキーを追加します。

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        methods: {
            getACat() {
                http.request({
                    url: "https://api.thecatapi.com/v1/images/search",
                    method: "GET",
                    limit: 1,
                    header: {
                        key: "xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx"
                    }
                }).then(
                    response => {
                        this.catImage = JSON.parse(response.content)[0];
                        console.log(this.catImage.url);
                    },
                    e => {
                        alert("error");
                    }
                );
            },
            getADog() {
            ...
            }
        }
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ここで、プレースホルダーに追加される画像を更新する必要があります。

scriptの data() 部分で、dogImage を返しましたが、catImage も返す必要があります。データブロックの dogImage の上に catImage を追加します。

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    data() {
        return {
                catImage: {},
                dogImage: {}
            };
        },
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2つのメソッド( getADoggetACat )と2つの戻り変数( dogImagecatImage )を分離するために使用するコンマを忘れないでください。

# UIを修正

最後に、 StackLayout プレースホルダー内に猫をロードするボタンを追加する必要があります。これを <StackLayout class="card"></ StackLayout> の間に、ボタンと dogImage のプレースホルダーと同じレベルに配置します。

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    <Button class="btn" @tap="getACat">Find Me A Cat!</Button>
    <StackLayout class="placeholder">
        <Image :src="catImage.url" />
    </StackLayout>
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NativeScriptプレイグラウンドの Preview ボタンをクリックすると、新しい Find Me A Cat! ボタンが表示され、クリックすると、非常にかわいい猫が表示されます。

表示は次のようになります。

Image of the Pets App with a Cute Dog and Cute Cat Photo loaded

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cat apiからの画像の読み込みに問題がある場合は、プレイグラウンド画面の下部にある Device Logs で詳細を確認できます。これを行うには、 app.jsConfig.silent = false を設定する必要があります。デフォルトでは、 app.js で以下の行がコメントアウトされているはずです。より詳細な出力を取得するには、2行目のコメントを解除します。

// Uncommment the following to see NativeScript-Vue output logs
Vue.config.silent = false;

# 著者

Made with ❤️ by Jen Looper and Emily Stamey